一般社団法人医療用ブタ開発機構

法人住所:〒650-0017  神戸市中央区楠町7-5-2    神戸大学大学院医学研究科 肝胆膵外科学内


代表理事 


松本慎一

1988年神戸大医学部卒。1997年米国ミネソタ大、1999年ワシントン大に留学し、膵島移植の研究・臨床に従事。
2002年から京都大学病院で研究・臨床に従事し、2004年日本初の膵島移植に成功。
2007年からベイラー大学病院で研究・臨床に従事し、2012年より1型糖尿病根治を目指し「膵島移植プロジェクト」に取り組む。

代表挨拶

日本で保険適応になっている、同種膵島移植は、ヒトのドナーから膵臓を摘出し、膵島を分離し移植する治療です。この治療には、ヒトドナー不足、免疫抑制剤が必要であることが課題となっています。この課題を、医療用ブタを使うことと、免疫隔離カプセルやデバイスを用い免疫抑制剤を不要にした膵島移植をバイオ人工膵島移植と呼んでいます。
バイオ人工膵島移植は、過去に、ニュージーランド、メキシコ、ロシア、アルゼンチンですでに1型糖尿病患者さんに実施されています。

日本においても、実験レベルでは、バイオ人工膵島を用い糖尿病のネズミを治すことが示されています。このことは、基本的なバイオ人工膵島の技術は、すでに、日本の研究者も有していることを示しています。

人に用いるためには、膵島のもとになる膵臓を提供するブタ、膵島を分離する部屋、膵島を分離する方法の衛生度を高めて、移植に使える衛生度の高いバイオ人工膵島を作製することが必要となります。

しかし、日本には、医療用の衛生度の高いブタがいないことが課題の一つです。この課題を解決すべく、私自身、一般社団法人医療用ブタ開発機構を立ち上げ、衛生度の高いブタの作成に取り組んでいます。

衛生度の高いブタが作成できれば、人への膵島移植で確立されている衛生度の高い膵島分離法を衛生度の高い部屋で行うことで、人に投与できるレベルの膵島を製造することができます。

ご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。